[メイン] GM : ここはUGNのとある支部。
[メイン] GM : 今日はある出来事、コードネーム《シューラ・ヴァラ》を巡った事件を終えた日。
[メイン] GM : PC達はその事件に介入し、彼を凍結するという事で事件は終息した。
[メイン] GM : そして、その事件の終わったという事で全員で集まり、飲んだり食ったりと、事件の疲れを癒そうとしていたのだが────
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] ケツァルコアトル : 「ややや」
[メイン] ケツァルコアトル : 「これは不味い、非常にマズいよみんな」
[メイン] バーヴァン・シー : 「あ?んだよケツァル」
[メイン] ケツァルコアトル : ソファーにだらしなく座りつつ、空になったコップ片手に。
[メイン]
ラ・ピュセル :
少し沈んだ表情を浮かべる少年─────岸辺 颯太。
オーヴァードになり立てであり、先の事件の当事者の一人であり。
[メイン] バーヴァン・シー : 不機嫌そうに爪を磨きながら、顔を上げる
[メイン] ラ・ピュセル : ルコアの声に反応し、そちらの方を向く。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……あっ、えっと、ど、どうしたのでしょうか……?」
[メイン] ニコラ・アデル : 少し微妙な空気に頭を掻きながら視線を向ける。
[メイン]
うちはサスケ :
足を組んだまま眼を閉じている
[メイン] ケツァルコアトル : 「みんな”色々とあって”疲れただろうし、お菓子とか飲み物とかないかなー、って探してたんだけどねえ」
[メイン]
ラ・ピュセル :
その声に、"魔法騎士"としての張りは無く。
今ここにいるのは、どこにでもいるような、ただの男子中学生。
[メイン] ケツァルコアトル : 「買い忘れてたんだよね」
[メイン] ニコラ・アデル : 「ああ、うん。飲み食いは……いいな」
[メイン] ニコラ・アデル : 「ええ……」
[メイン] うちはサスケ : 「……アホが」
[メイン] バーヴァン・シー : 「え」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……な、なる、ほど……」
[メイン]
ケツァルコアトル :
はっはっは、と笑いながら。
自分のミスを悪びれずに。
[メイン] バーヴァン・シー : 「なーに笑ってんだこのやろう!!」
[メイン] ニコラ・アデル : 「まあ、オレも気が利かなかったよ……ごめん」
[メイン] ケツァルコアトル : 「そうも言うなよサスケくん!お酒だけは10缶ほどあるんだからさ」
[メイン]
ラ・ピュセル :
……そう、今日は、色々と、あった。
通学途中のバスが爆破するという事件に巻き込まれ、オーヴァードになり。
そうして、矢神というクラスメイトもオーヴァードであることを知って。
……小雪が攫われてしまい……。人ならざる者の世界にしようと企む矢神を、止めようとして、僕は……。
[メイン] バーヴァン・シー : 「酒ばっかじゃねえか!」
[メイン] ラ・ピュセル : 頭に血が登っていたこともあって、彼を……拒絶してしまった。
[メイン]
ケツァルコアトル :
「いやいいさ、言い忘れてたしね」
ニコラにそう言いつつ。
[メイン]
うちはサスケ :
「いらん」
「酒など他のやつに渡せばいい…そもそもこの面々で酒飲むやつてめえしかいねえだろ」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「おい」
ラ・ピュセルの肩を叩く
[メイン]
ラ・ピュセル :
……小雪を救えたし、それに……温かな皆さんとも、出会たし。
悪いことばかりじゃなかったはず、なのに……。
[メイン] ケツァルコアトル : 「僕お酒大好きだからね~、それに」
[メイン] ニコラ・アデル : 「……あんま考え込むなよ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「わっ……!?は、はい!?なんでしょうか……!?」
[メイン] ケツァルコアトル : ちらり、目を細めてラピュセルの方を見つつ。
[メイン] ラ・ピュセル : ビクリと体が跳ね、ニコラの方へ見て。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……………」
[メイン] ラ・ピュセル : 「…………は、い……」
[メイン] ラ・ピュセル : ……やっぱり、皆さんは……優しい……。
[メイン] バーヴァン・シー : ……まーだ引きずってるくさいな、無理もねえけど
[メイン] ニコラ・アデル : 「気分を変えた方がいいかもな……」
[メイン] ケツァルコアトル : 「外を歩くのっていいよ~、気持ちがいいし気分転換になる」
[メイン] うちはサスケ : その雰囲気を読んでか読んでないか定かではないが口を開いて
[メイン]
ラ・ピュセル :
そうだ……僕がこうして生きているのだって、皆さんのおかげなんだ。
だから、こんな暗い表情ばっかり見せたら……失礼、だよ、ね。
[メイン] うちはサスケ : 「何か買いに行くんだろう?なら向かった方がいいだろう」
[メイン] バーヴァン・シー : 「そーね、葬式ムードやるのも退屈だし」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……外……そう、ですね」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「だから、どうかな?」
目線をラピュセルに向けたまま。
[メイン] うちはサスケ : 「外の空気を吸いに行け、リラックスにはなる」
[メイン] バーヴァン・シー : 「じゃ、班分けな、この面子でゾロゾロ歩いて行ったら通報されんぞ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……ルコアさん……サスケさん……バーヴァンさん…… ……ありがとうございます……」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「そうだな、うん。それはいい」
買出しは雰囲気を変えるのには丁度いい機会だ。
[メイン] バーヴァン・シー : 「礼とかいーんだよ、ざーこ!退屈だったのよ。タ・イ・ク・ツ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「気にすることじゃないよ、僕のお酒のおつまみ買いについてくと思ってくれればいいのさ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「た、退屈……!?えっと、それは、ごめんなさい……なの、でしょうか……?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「おつまみ……わ、わかりました」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……あの、でも……」
[メイン] ラ・ピュセル : そう言い、時計を見る。
[メイン] ラ・ピュセル : その針は、てっぺんをとっくのとうに過ぎており。
[メイン] ラ・ピュセル : 未成年である彼が外出して良い時刻ではない。
[メイン] うちはサスケ : 「ならここで寝るか?」
[メイン] ラ・ピュセル : 本事件は、それはそれは長いものだった。
[メイン] ケツァルコアトル : 「あ、それいいね!もし必要なら親御さんに電話するけど、どうかな?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「ここで、ですか……でも、大丈夫なのでしょうか……?」
[メイン] ニコラ・アデル : 「親御さんもヘタすると心配するしな……」
[メイン] うちはサスケ : 「尤も寝てどうにかなる精神状態だったらの話だがな」
[メイン]
ラ・ピュセル :
「…………! い、いえ!ご心配には、及びません……!!その、僕は、大丈夫……!!ですから……」
サスケを見て。
[メイン] うちはサスケ : 溜息を吐いて
[メイン] うちはサスケ : 「頭を冷やした方がいい、とだけ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「…………」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「まあ、僕たちは大人だからね~」
サスケの言葉に頷きつつ。
[メイン] バーヴァン・シー : 「はぁ……ま、冷静か、冷徹かは好きに呼んでいいけど、確かに他はお前に比べてクールだよな」
[メイン]
ラ・ピュセル :
……実際、そうだ。サスケさんに、ニコラさん、ルコアさんに、バーヴァンさんは、すごく頼れる大人だった。
オーヴァードになって、戸惑いばかりだった僕に、UGNのことや、エフェクトの使い方とか……色々なことを、親切に教えてくれて……。
[メイン]
ケツァルコアトル :
「というわけで同大人のサスケくん、ニコラくんに…代理支部長からの命令があるんだが…」
[メイン] ケツァルコアトル : くるりと向きを変え、二人へ。
[メイン] うちはサスケ : バーヴァン・シーの方を一瞥した後そのままデスクの方を向き、書類を徐に取り出す
[メイン] ニコラ・アデル : 「なんだよ」
[メイン]
うちはサスケ :
「言われなくてもわかっている、これだろ」
そう言って今回の件についての書類をヒラヒラと
[メイン]
ケツァルコアトル :
「察しがいいね、その通りだよ」
指をOKの形にして、にこりと笑う。
[メイン] ニコラ・アデル : 「……………」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「め……」
めんど……と言おうとしたが。
[メイン] ニコラ・アデル : ここで話、こじれさせない方がいいな……
[メイン] ニコラ・アデル : 「わかったよ。そっちもさっさと行ってきな……」
[メイン] うちはサスケ : そしてそのまま次々と書類に眼を通していく
[メイン]
ケツァルコアトル :
「いやあ悪いね!お礼と言っちゃなんだけど、お菓子とか買ってくるからさ」
言いつつ、手をひらひらとさせ。
[メイン]
ニコラ・アデル :
今はラ・ピュセルの方が心配だしな……
にしても文字多すぎだろ……
適当に書類とにらめっこ
[メイン]
うちはサスケ :
「面倒なのは分かるが誰かが面倒ごとを負わないと他に負荷がかかるだろ、この中で書類仕事出来る奴のはオレとお前くらいだ」
ニコラの方を見て
[メイン] バーヴァン・シー : 「じゃ、男臭いお二人さん。面倒な事とか任せたぜ〜?買ってきて欲しい物とかあるか?」
[メイン]
うちはサスケ :
この女はそのうち酔い潰れそうだ、とは言わなかった
言ってもよかったが面倒だった
[メイン] バーヴァン・シー : 「ま、買ってやるかはあたしの気分次第だけどさ!」
[メイン] バーヴァン・シー : 「あははは!」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「あ、どうせならアルミ買ってきてくれ(^^)」
[メイン] ラ・ピュセル : 「ちょ、ちょっとバーヴァンさん……!」
[メイン]
ニコラ・アデル :
ニコラは体の内部が機械に置換されており……
鉱物が主食なのである!
[メイン] ケツァルコアトル : 早くも酒瓶片手に。
[メイン] ラ・ピュセル : 「えっと、そうですね…… ……え?アルミ、ですか……?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「とりあえず、分かりました……?……サスケさんは、どうしますか……?」
[メイン] ニコラ・アデル : サスケの言葉に肩が二段階くらい落ちて書類と格闘を始めた……
[メイン] うちはサスケ : ほら見たことかと思いながらケツァルコアトルの方を見て
[メイン] ケツァルコアトル : 「そういう颯太くんは買いたい物……ああいや」
[メイン] うちはサスケ : 「引率は任せたぞ」
[メイン] ケツァルコアトル : すっく、と立ち上がり。
[メイン] バーヴァン・シー : 「アルミ……アルミ????」
[メイン] ニコラ・アデル : 書類に集中してるのでもう周りの声は聞こえてない。
[メイン]
ラ・ピュセル :
僕は、書類仕事なんて、できない。
サスケさんに頭を冷やすように言われたのもあって……ルコアさん、バーヴァンさんと一緒に、買い物に出かけて、少しでも皆さんの役に立てれば、と思い。
[メイン]
ケツァルコアトル :
「向かいながら決めようか」
と、言いながら。
[メイン]
バーヴァン・シー :
「……まあ、覚えておいてやるよ」
「おい、そっちのカタワ、おにぎりとかでいいよな?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「あ、はい……!……あの、ルコアさん……?お酒の飲み歩きは良くないのでは……?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「はいはい~、そっちも頑張ってね!僕書類整理とかより子どもの面倒見る方が得意だしね」
[メイン] ケツァルコアトル : 「……深夜に出歩くことも、大概悪いと思わないかい?」
[メイン]
ラ・ピュセル :
「むっ」
子ども……実際、僕は子ども、だけど……。
……面倒見てもらってばかりは、それはそれで、嫌だ。
[メイン]
ラ・ピュセル :
僕だって、男なんだ。
僕だって……UGNの、一員になったんだ。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……そうですね、"子ども"が深夜に出歩くのは、悪いこと、なので……」
[メイン] ラ・ピュセル : そうしてラ・ピュセルは
[メイン] うちはサスケ : 「……梅干しでな」
[メイン] ラ・ピュセル : 《完全獣化》《至上の毛並み》《ウォーキングクローゼット》
[メイン] うちはサスケ : 書類仕事に真剣になっていて僅かに返答が遅れたが気にしない
[メイン] バーヴァン・シー : 「りょーかい、ツナマヨな」
[メイン] ラ・ピュセル : ─────「魔法少女」の姿となる。
[メイン] ケツァルコアトル : 「おお~~、ははぁ…”大人”になればいい、って事かな?」
[メイン] ラ・ピュセル : 颯太は、男である。しかし、レネゲイドの影響により、こうして戦闘態勢の姿では─────少女の姿となる。
[メイン] バーヴァン・シー : 「また化けたな…」
[メイン]
うちはサスケ :
薄紫色の左眼でバーヴァン・シーを睨む
『頼まれたものくらいしっかり買え』の意だ
[メイン] ラ・ピュセル : 魔法少女物の作品を密かに嗜んでいたこともあるのか、胸の中に密かに抱くその想いから具現化した姿なのか、今は定かではない、が。
[メイン] バーヴァン・シー : ニヤついた顔でサスケを見返す
[メイン]
ラ・ピュセル :
・・・・
─────この世界では、よくあることだ。
[メイン] ラ・ピュセル : ルコアにニヤりと笑い。
[メイン] ラ・ピュセル : 「そうだ、この姿なら、何も"問題"はないだろう?」
[メイン] ラ・ピュセル : そう言い、コートを羽織り。
[メイン]
ケツァルコアトル :
ちらり、目線をやりつつ。
年々レネゲイドの症状を確認し慣れたと思っていたが、体を作り変える力を持つそれはまた圧巻で。
しかし……”よくあること”でも、ある。
[メイン]
ケツァルコアトル :
「よく考えたね、流石大人だ」
にや、と笑いつつ。
[メイン]
ラ・ピュセル :
身長も、中学2年生の少年から、"大人"の女性程度の高さとなり。
ルコアとも視線が合う。
[メイン]
ラ・ピュセル :
「……へへ」
少し照れながら笑い。
[メイン] バーヴァン・シー : 「いや、ほんと大人、大人の“女性”って感じだよな〜!」
[メイン] ケツァルコアトル : 「というわけで”子ども”のバーヴァンシーちゃん?引率させてもらうよ~」
[メイン] バーヴァン・シー : 「…って、私が今度は子供扱いかよ!!」
[メイン] ケツァルコアトル : 酒瓶片手にそのまま玄関へと向かって言った。
[メイン] ケツァルコアトル : ────財布を置いたままに。
[メイン]
ラ・ピュセル :
「あはは、バーヴァンも大人扱いが良かったかな?」
先程までの暗い気分も、みんなとの会話で少し晴れて
表情も柔らかくなり。
[メイン]
ラ・ピュセル :
ルコアの後に続いていく。
置いていかれた財布に気がつかないまま─────。
[メイン] バーヴァン・シー : 憤慨したまま歩いていく
[メイン] うちはサスケ : 置いていかれた財布を見て
[メイン]
うちはサスケ :
「忘れ物だ」
[メイン] ケツァルコアトル : 酔っぱらっていたのか定かではないが。
[メイン] ケツァルコアトル : その言葉がルコアの耳に届くことはなかった。
[メイン] ニコラ・アデル : 「ぐえー!!!」
[メイン] うちはサスケ : ……
[メイン] ニコラ・アデル : 同時にニコラの手が滑り、大量の書類が辺りに散らばる。
[メイン] うちはサスケ : 財布を掴んで
[メイン] うちはサスケ : コアトルの後頭部向けて投げ飛ばす
[メイン] ケツァルコアトル : 「ぐぇっ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「なんだなんだ!?隕石でも振ってきたか…!?」
[メイン] うちはサスケ : そのまま散らばった書類を回収する
[メイン]
ニコラ・アデル :
「すまん」
書類をわさわさかき集めている
[メイン] うちはサスケ : 「お前ならいい」
[メイン] ケツァルコアトル : 後頭部を抑えつつ。
[メイン] ニコラ・アデル : 書類を集めながら財布周りの格闘を見て何やってんだこいつら……とか思ってる
[メイン] ニコラ・アデル : 「ありゃ…………」
[メイン] ニコラ・アデル : 書類をかき集めている中、床に落ちている異物に気が付く。
[メイン] ニコラ・アデル : 「なんだこれ……」
[メイン] ニコラ・アデル : 手に取ったのは。
[メイン]
ニコラ・アデル :
[メイン] ニコラ・アデル : サスケがせっかくぶん投げたのに、書類の周りのゴタゴタで結局持っていかれることのなかったルコアの財布だった。
[メイン]
ニコラ・アデル :
[メイン]
ニコラ・アデル :
「まあいいか」
流石にあいつらが財布置いてくとかないだろ。
もしそうでも3人いるなら1人くらい財布持ってるだろうし……
[メイン] ニコラ・アデル : 男は暢気に財布をその辺に置いておいた。
[メイン]
ニコラ・アデル :
[メイン]
ニコラ・アデル :
[メイン]
ケツァルコアトル :
”非日常”
シーン「ファンタジーチックな三人組」
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル : 月の光がまばらに差す夜道。
[メイン]
ケツァルコアトル :
もう夜も更けて、通り道行き交う人や車も少なくなっている。
[メイン]
ケツァルコアトル :
そんな、非日常だからこそか。
妖精と竜と魔法少女は出歩くのだ。
[メイン] ケツァルコアトル : 「ホントに人少ないね~、こんなに遅く出歩くのは初めてかな?二人とも」
[メイン] ラ・ピュセル : 「そう、だね……ちょっと、新鮮かも」
[メイン] ラ・ピュセル : 辺りを見渡しながら。
[メイン] バーヴァン・シー : 「そお?私はよく出かけるけど…」
[メイン] ラ・ピュセル : ひと気の少ない道を歩く。街灯が目立ち、家の明かりはどこもかしこも消えている。
[メイン] ラ・ピュセル : 真っ暗な、夜道。
[メイン]
ケツァルコアトル :
ザ・薄着。
《自動体温》で凍える寒けもへっちゃらそうで。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……ルコアさんは、慣れてそうだね……?」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「へえ、バーヴァンシーは悪い子だね」
にこにこ笑いつつ。
[メイン] ラ・ピュセル : バーヴァンも慣れてるんだ……と意外そうな表情を見せながら。
[メイン] バーヴァン・シー : 「そう、悪辣非道ってわけだ、ブルって泣くなよ?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ん?僕は良く出歩くよ、外に出るのって気分転換にいいのさ」
[メイン] ラ・ピュセル : 冷たい風が頬を過行くのを感じ、黒一色に染まる空を見上げ、心にまた若干の不安を募らせていきながら。
[メイン]
ケツァルコアトル :
「そりゃあ怖いね!何されるかわからないな!」
パーヴァンシーに返しつつ。
[メイン] ラ・ピュセル : 「あ、あはは……泣かないよ、ボクはもう……UGNの、一員、なんだから」
[メイン] ケツァルコアトル : 「颯太くんこそ、随分”なじんだんだ”ね?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……気分転換、かぁ……」
[メイン] バーヴァン・シー : 「馴染んでる?新米ペーペー全開に見えるけどさ」
[メイン]
ラ・ピュセル :
ルコアさんは、気分転換の一環として、こうして散歩してる。
でもボクは……。
[メイン] ケツァルコアトル : 一瞬、閉じた目を細く開いて。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……な、馴染めるように、努力はしてるさ」
[メイン] ラ・ピュセル : ……やっぱり、気分は、中々晴れない。
[メイン] ラ・ピュセル : もう、『二度』と会うことができないであろう、友人であった矢神の顔が、脳裏に浮かび上がる。
[メイン] ケツァルコアトル : 「そうかな?だってほら、エフェクトを使ってるだろう、忌避せずに」
[メイン] ラ・ピュセル : 時は進んでしまった。もう過去には戻れない。
[メイン] ラ・ピュセル : 「あ……い、いや……これは……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「………仕方なく、だから!」
[メイン] ラ・ピュセル : 日常の中でエフェクトを行使することの是非は、UGN内でも議論が続いている。
[メイン]
ラ・ピュセル :
こうしてラ・ピュセルが、深夜に外出しても構わないように、大人の姿になることの是非。
周囲へのレゲネイドの影響は、分からない。
[メイン]
バーヴァン・シー :
「ふーん、仕方なく……ああ、そういや仕方ない事ってもう一つあったな」
「ほら、あの矢神って奴」
[メイン] ラ・ピュセル : 「………っ……!」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ま、僕だって好きな時にエフェクトを使ってるからね。責める事でもないさ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「………あ、ああ……」
[メイン] ケツァルコアトル : 「……」
[メイン] ラ・ピュセル : 視線を、二人から逸らす。
[メイン] バーヴァン・シー : 「アレが原因で、今のお葬式ムードって奴ぅ?まあ、仕方ないけどさぁ?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「………」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……だって、ジャームの治療法は……見つかって、いないんだろう……?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「それなら……アイツを、凍結施設に入れるのは、もう……それこそ……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……棺桶に入れるような、ものじゃないかって……」
[メイン] ケツァルコアトル : 「……そうだね、”今”はそうだ」
[メイン] バーヴァン・シー : 「……思ったよりわかってるんだ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……あはは、ボクも………"無責任なヒーロー"には、なりたくないから」
[メイン] ラ・ピュセル : そもそも、この行いが正義なのか、悪なのか。
[メイン] ラ・ピュセル : 「…………」
[メイン] ラ・ピュセル : 気になって。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……あの」
[メイン] バーヴァン・シー : 「なんだよ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「二人は………矢神の件……どう、なんすか……?」
[メイン]
ケツァルコアトル :
凍結処分、未来への後回しと言えばその通り。
今だ出来ないことを先延ばしにしているだけだ。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……凍結処理は……UGNだと、当たり前、なの……?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「ルコアとバーヴァンも、凍結には……賛成、なのかな……?……って」
[メイン] ケツァルコアトル : ちら、とバーヴァンシーの方へと目をやって。
[メイン]
バーヴァン・シー :
「賛成か、反対か……つまり、良いか悪いか聞いてるって事?」
ケツァルへと視線をチラリと向け
[メイン]
ラ・ピュセル :
「…………」
その言葉に、頷く。
[メイン] ラ・ピュセル : 「………ボクは……曖昧なまま生きるのは……なんだか、嫌なんだ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「へえ、”嫌”だって?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「人の命の所在って、そう簡単に、人が決めていいものじゃないって、ボクは……思うから」
[メイン] ラ・ピュセル : 「だって………そうでしょ?傲慢じゃないか、現場判断とは言え……矢神だって」
[メイン] ラ・ピュセル : 「もしかしたら……救える方法が、あったかもしれないのに」
[メイン] ラ・ピュセル : ラ・ピュセルを悩ませていたのは、まさしくそれであった。
[メイン] ラ・ピュセル : "本当にこの結果で良かったのか"?
[メイン] ケツァルコアトル : ふんふん、と話を頷いて聞く。
[メイン] ケツァルコアトル : 「バーヴァンシーは、どう思ったかな?今回……言わば”他人”のイリーガルとして事件にあたってみて」
[メイン] バーヴァン・シー : 「んー、そりゃあ……」
[メイン] バーヴァン・シー : 「悪い事はしたけれど、良い結果だったんじゃない?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「………そう、なの、か……?」
[メイン] ラ・ピュセル : 不安げに、バーヴァンを見て。
[メイン]
ケツァルコアトル :
ラピュセルのその言葉は、理想といえばそうだ。
しかし、UGNの掲げる思想は、ラピュセルのように”嫌”と言う人もよく見かける。
[メイン]
バーヴァン・シー :
「そりゃそうだろ!何も悪くない女の子は助かって、テロに協力した奴は凍結されたが…」
「私らの中から犠牲はゼロ」
[メイン] バーヴァン・シー : 「結果に何か不満か?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……ああ、そうだ、その通りだ、多くの命を救えた、それは間違いない」
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────たった一人の命を除いて、だけど」
[メイン] ラ・ピュセル : ぽつりと、そう呟く。
[メイン] ラ・ピュセル : そうしてまた、寂しそうに夜空を眺める。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……はぁ」
[メイン] ラ・ピュセル : ボクは、矢神がテロリストに身を落としてでも、あの子のことを欲しかったという想いを……意固地になって、否定した。
[メイン] ラ・ピュセル : だって、ボクだって………あの子を、渡したくなかったから。
[メイン]
ラ・ピュセル :
でも、でも、それは……理解を、拒んでいた。
矢神の想いを、全く見ようともしなかった。
[メイン] ラ・ピュセル : だからこそ……本当は、分かり合うことも、できたはずなんじゃないかって。
[メイン] ケツァルコアトル : ふんふん、と何度か頷いて。
[メイン] ケツァルコアトル : 「僕はすっごーく長く生きてるんだけどね」
[メイン] ラ・ピュセル : ん。とルコアの方を見て。
[メイン] ケツァルコアトル : 「君みたいな、誰も彼も救いたいって人はたまーに見るよ」
[メイン]
バーヴァン・シー :
「ま、できるならそっちの方がいいって言われたら否定はしねえよ」
「あればある程ってのは世界の真理の一つだしな」
[メイン] ケツァルコアトル : 「”英雄”って言われるような、ね」
[メイン] ケツァルコアトル : 「今回、従ったままで嫌だって言うなら……じゃあ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「どうしたかった?」
[メイン] ラ・ピュセル : その言葉に、ルコアの目をじっと見返し。
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────誰も彼も救いたかった」
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル : そう、言い切る。
[メイン] ケツァルコアトル : ────ははあ、なるほど。
[メイン] バーヴァン・シー : 「はっ!ずいぶんと欲が深いのね、アナタ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……まぁ、ね」
[メイン] ラ・ピュセル : 「ちょっと、昔話をしても、いいかな……?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……恥ずかしいから、誰にも言わないでほしいもの、だけど……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……二人にだから、話したいなって、改めて」
[メイン] バーヴァン・シー : 「考えておいてやるよ、さっさと言いな」
[メイン]
ケツァルコアトル :
……今まで、”口先だけなら”誰も彼も救いたいって言える人は何度も。
だが、こうして経験して…それでも、”救いたい”と願う人は少ない。
[メイン] ラ・ピュセル : 「か、考えておくって、意地悪だなぁ……!……コ、コッホン」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「勿論いいとも~」
にこにこと笑いながら。
[メイン] バーヴァン・シー : キャハハ!と少し笑うと黙り込み傾聴する
[メイン]
ラ・ピュセル :
オーヴァード
「─────ボクは、こうして"魔法少女"になる前は……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「一人の、本当にただの中学生の男だったんだ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「みんなとサッカーとかしたり……うん、特筆とかするものでもない、普通の毎日」
[メイン]
ラ・ピュセル :
「でも……小雪とね、一緒にアニメを見たんだ」
小雪、それは、本任務で矢神に攫われた少女であり
現在、UGNの病院で治療が行われている少女。
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────魔法少女物を……ね」
[メイン] ラ・ピュセル : 「あはは……小雪が魔法少女物好きでさ、だから僕も、仕方なく、一緒に観てたんだ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「男が魔法少女物のアニメを見るっていうのも……ちょっと、恥ずかしいものだったりはするけどね……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……でね……一緒にアニメを見ていく内に……その世界で生きる「魔法少女」達の姿に、ボクは……段々、感銘を受けちゃったんだ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「へえ、どう思ったんだい?」
[メイン] ケツァルコアトル : 酒瓶をちびりちびりとしつつ。
[メイン] ラ・ピュセル : ルコアの方を見て。
[メイン]
バーヴァン・シー :
「スカート履きたいとか?レネゲイドが叶えてくれたってワケ?」
笑いながら話を聞いている
[メイン] ラ・ピュセル : 「い、いやいや、女装癖とかは、無いよっ!?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「単純に……「カッコイイ」って、思ったからなんだ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「普段は、力とかも無い、普通の女の子達が」
[メイン] ラ・ピュセル : 「降りかかる絶望、最悪に対して……立ち向かう。守りたい物を守るために、どんなに傷ついても、それでも前を向く。」
[メイン] ラ・ピュセル : 「そんな姿に、ボクは……憧れを、覚えちゃって、いいなぁ、って思ったんだ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……あ、もちろんその時は!ボク自身が魔法少女になりたいだとか、そうは思ってないからね……!?」
[メイン] バーヴァン・シー : 「なんだ、思ってたら面白かったのに」
[メイン] ラ・ピュセル : 「ひどい……!?」
[メイン] ケツァルコアトル : あっはっは、と二人を見て笑いつつ。
[メイン] ケツァルコアトル : 「その働きが…皆から賞賛されるでも、ないのに?」
[メイン] ラ・ピュセル : ルコアの言葉に、頷く。
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────"誇り"は、そこにある。それで、十分。」
[メイン] バーヴァン・シー : 「……誇り?」
[メイン]
ケツァルコアトル :
魔法少女。聞きかじった知識ではあるが、颯太の言う通りの存在なのだろう。
UGNも似たようなものかもしれない。影から起きてしまった事件について解決するのだから。
[メイン] ラ・ピュセル : 「そう……「魔法少女」は、気高いんだ。曲がらないんだ、何があっても。悲しいことがあっても、それでも前を向き続けるんだ。」
[メイン] ラ・ピュセル : 「そうして─────絶対、必ず、"幸せ"を掴み取るんだ」
[メイン] ラ・ピュセル : 同じように、ラ・ピュセルも拳を握り締める。
[メイン] ラ・ピュセル : 「………でも、ボクは、それが……叶わなかったような気がしてならない」
[メイン] ラ・ピュセル : 改めて、ルコア、バーヴァンの方を見て。
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────ねぇ、二人とも」
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル : 「ボクって、"魔法少女"に、なれてるかな……?」
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル : 少し、か細い声で、そう問う。
[メイン] ケツァルコアトル : その問いに、にこりと微笑んで。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……」
[メイン] ケツァルコアトル : 「さっき、”英雄”の話をしたね」
[メイン] バーヴァン・シー : 少し考え込む
[メイン] ラ・ピュセル : 「……ん」
[メイン] ケツァルコアトル : 「彼ら彼女らは、”英雄”あろうとしてなったわけじゃない」
[メイン] ケツァルコアトル : 「自分の信じる先を突き進んで、”英雄”と呼ばれるようになった」
[メイン] ケツァルコアトル : そして、閉じた目をラピュセルへと向けて。
[メイン] ケツァルコアトル : 「君の好きな”魔法少女”も、魔法少女になろうとしてみんなを助けていたのかな?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「それは………違う、と思う……」
[メイン] ラ・ピュセル : 首を、横に振る。
[メイン] ケツァルコアトル : 「そうだね、詳しくないと思うけど僕もそう思うよ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「だってほら、『救いたいと思う心』があったから…じゃないかな?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「君は、どうだい?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「…………ボクは……」
[メイン] ラ・ピュセル : ─────小雪を、救いたかった。その想いで、一杯だった。
[メイン] ラ・ピュセル : 「………」
[メイン] ケツァルコアトル : 「んん~~?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「バーヴァンシーも聞いてたよね?多くの命を救えたけど、なんだっけ?」
[メイン] バーヴァン・シー : 「たった一人…ま、要するに矢神か、それは救えなかった……とか言ってたな」
[メイン] ケツァルコアトル : バーヴァンシーにこくりと頷いて。
[メイン] ケツァルコアトル : 「事実で考えるんじゃなくて、君の心に聞いてるのさ」
[メイン] ラ・ピュセル : 「……ボクの、心」
[メイン] ケツァルコアトル : また、頷く。
[メイン]
ケツァルコアトル :
「もう一度言おう」
「矢神くんも『救いたいと思う心』は、もうないのかな?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「………!」
[メイン] ラ・ピュセル : 顔を見上げ、ルコアを見て。
[メイン]
ラ・ピュセル :
「─────それは、あるッ!!」
一歩、前へ。
[メイン]
バーヴァン・シー :
「……こんな真夜中に、元気な奴」
少し呆れ顔で微笑んで、ラ・ピュセルを見つめる
[メイン]
ケツァルコアトル :
「……!」
その勢いに、思わず押される。
[メイン]
ケツァルコアトル :
目を一瞬見開き。
一歩、下がる。
[メイン] ケツァルコアトル : 「……ふふ、元気があっていいんじゃないかな?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「そう、か……うん……そういうこと、か、ルコアさん」
[メイン] ラ・ピュセル : 「………ボクがここで、矢神を救うことを諦めてしまえば、もうそれは……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「"魔法少女"、失格」
[メイン]
ラ・ピュセル :
「でも─────」
また、拳を握り締め。
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────この先、もしかしたら……見つかるかもしれない、ジャーム化を治す方法が」
[メイン] ラ・ピュセル : 「それはもしかしたら……何十年後、何百年後かもしれない」
[メイン] ラ・ピュセル : 「でも」
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────ボクは、それを……見つけ出す。……ボクが、というのだと難しいけど……でも、それでも、その方法を見つけるために、ボクも手助けしたい、UGNに……!!」
[メイン] ラ・ピュセル : 「だから……ボクは、矢神を救うのを……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「─────まだ、諦めない……諦めたくない……!!」
[メイン] ケツァルコアトル : 一度は開いた目を、その『心の声』にゆっくりと閉じて。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……なーんだ、葬式気分でヒロインやってるかと思ってたら、割とマジじゃん」
[メイン] ケツァルコアトル : 「うん、その気持ちは…忘れないで欲しいな」
[メイン]
ラ・ピュセル :
「……へへ、ボクは……"魔法少女"でもあるけど……"騎士"でもあるから、ね……!」
バーヴァンを見て。
[メイン] ラ・ピュセル : 「……うん、ボクは………"英雄"、とまではなれないかもしれないけど」
[メイン] ラ・ピュセル : ルコアを見て。
[メイン] ラ・ピュセル : 「忘れない、絶対に」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「ふふふ、良ーく言ったね、えらいえらい」
[メイン] ケツァルコアトル : 颯太の頭を撫でながら、バーヴァンシーへと目をやりつつ。
[メイン]
ラ・ピュセル :
「……なぁっ……!?ちょ、ルコアさん……!子ども扱いは……むぅ……」
少し不貞腐れながら。
[メイン] ケツァルコアトル : 「颯太君は、君のお眼鏡にも叶いそうかな?」
[メイン] ケツァルコアトル : ごめんごめん、と言いながらも撫でる手は止めず。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……ま、75点はくれてやるよ」
[メイン] ラ・ピュセル : ぐっ……!25点足りず、か……!
[メイン] バーヴァン・シー : 「勿論千点中な?後、925点分精進しろよ?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「!?!?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「手厳しいね!?」
[メイン] ラ・ピュセル : 「道は……大分、険しく、遠いね……!でも……それならそれで……」
[メイン] ラ・ピュセル : 「挑み甲斐がある、ってもんだよね!」
[メイン] バーヴァン・シー : 「その調子で頑張れよ、魔法少女」
[メイン]
ラ・ピュセル :
ああ。と頷き。
そこには迷える少女の姿はなく、"魔法少女"の姿があった。
[メイン]
ケツァルコアトル :
ふふふ、と笑いながら。
[メイン] ケツァルコアトル : 昨日今日始まったばかりの話なんだ、そう簡単に道のりは達するわけでもない。
[メイン] ケツァルコアトル : だからこそ、竜と妖精は応援するのさ。
[メイン] ケツァルコアトル : ─────『魔法少女育成計画』をね?
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル : シーン「ぞろぞろコンビニ」
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル : 1.はじめに。
[メイン] ケツァルコアトル : コンビニでは当たり前のことだが、対価の金銭を持たねば買い物をすることは出来ない。
[メイン] ケツァルコアトル : つまり一文無しにはコンビニには中へはいる資格もないというわけで─────
[メイン] ケツァルコアトル :
[メイン] ケツァルコアトル : 「……僕たちも取りに戻る?」
[メイン] ケツァルコアトル : バーヴァンシーへと、そう尋ねる。
[メイン] ケツァルコアトル : 颯太くんはと言うと、キュマイラの力もあるという事で足ならば彼の方が早いと踏んで支部へと戻ってもらったのだが。
[メイン] ケツァルコアトル : 中学生に頼んだまま待ちぼうけっていうのは、どうなのさ。
[メイン] バーヴァン・シー : 「ま、呑気に待ってようぜ?せっかくアイツパシらせたんだし…」
[メイン] ケツァルコアトル : 「い、いいのかなぁ……?大人のメンツとか結構アレじゃない?」
[メイン] ケツァルコアトル : まあ…行ってもらった物は仕方ないか。と思いつつ。
[メイン] バーヴァン・シー : 「ま、すぐに戻ってくんだろ、最初に比べて調子付いてるみたいだしね」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ふふ、そうだね…気分転換になったみたいだ」
[メイン] ケツァルコアトル : びゅう、通り抜ける風で髪が揺れながら。
[メイン] ケツァルコアトル : 「調子付いているといえば…君も、じゃないかな?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「態度、なんだか柔らかくなってる気がするよ」
[メイン] ケツァルコアトル : ふふふ、と目を細めたまま笑う。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……そう?気のせいだと思うけれど……」
[メイン] ケツァルコアトル : 「今回の結果、君は不満そうじゃなかったのに…不満な彼にも寛容だな、と思ってさ」
[メイン] バーヴァン・シー : 「ああ、そういう……ま、目標が高いなら上場の結果でも文句が出るのは仕方がないし、甘えで言ったわけでもないなら、攻めたりはしないわよ」
[メイン] バーヴァン・シー : 「だって、何を言おうが結局いじめるもの!キャハハ!」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「へえ?別の意味でとらえてたんだ?」
何だか齟齬を感じたような気がして、そこを口に出す。
[メイン] ケツァルコアトル : 「い、いじめるの!?なんだか君、彼に対してからかいがいのある子だと思ってないかい!?」
[メイン]
ケツァルコアトル :
……まあ、否定はしない。
いい反応をしてくれるから、その毛はある。
[メイン] ケツァルコアトル : ちょっとだけ目線を逸らしつつ。
[メイン] バーヴァン・シー : 「相当面白いわ、分不相応に夢見ちゃうタイプで落としがいがあるし?それに、責められる所も多いし……いいオモチャがやってきたわ〜」
[メイン] ケツァルコアトル : 「あ、あははは……ほどほどにしてあげなよ?君は彼より”大人”なんだしね」
[メイン] ケツァルコアトル : 「まあ、僕から見たらどちらも子どものようなものさ!」
[メイン] ケツァルコアトル : そう言って、バーヴァンシーの頭を撫でる。
[メイン] バーヴァン・シー : 「…な、なんだよ!!」
[メイン] ケツァルコアトル : 「なぁに、僕も…バーヴァンシーを”いじめたく”なったのさ」
[メイン]
ケツァルコアトル :
ふふふ、と笑いつつ。
頭を撫で続ける。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……はぁ、お巡りが来ても“親子”です、なんて言ってあげないわよ?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ちょっ!?それは勘弁だ!もう”二度”も捕まりたくないんだよ!」
[メイン] ケツァルコアトル : 慌てて手を離し、ばたばたと手を振る。
[メイン] バーヴァン・シー : 「一度は捕まった事あんのかよ……アンタ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「いやぁ、はは……前に薄着で外を歩いてたら、職質されてね…」
[メイン] ケツァルコアトル : 恥ずかしげに頭を掻きつつ。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……まあ、ファッションに関してはあまり口出しする気ねえけど、風邪ひくなよ?」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「それは大丈夫さ」
にやり、と笑って。
[メイン] ケツァルコアトル : 「これでも《自動体温》があるからね、温度は何時でも快適だからね」
[メイン] バーヴァン・シー : 「(…この温度差の無さが、露出に繋がってるのかしら?)」
[メイン] ケツァルコアトル : 「バーヴァンシーこそ、寒くないのかな?今日は一段と冷えてそうだけど」
[メイン]
ケツァルコアトル :
自らの体は寒さ暑さを感じにくい体質とはなっている。
が、颯太の恰好や冬という事を考慮して今の時期は寒そうだが。
[メイン] バーヴァン・シー : 「私は平気、寒いのには慣れてるのよ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「へえ?生まれが寒いところだったりするのかい?」
[メイン] ケツァルコアトル : ふぅん、と耳を傾ける。
[メイン] ケツァルコアトル : そういえばあまり彼女の事について知ろうとしたこともなかったな、なんて思いつつ。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……ま、いいわ。今回の任務ではアンタたちに少し苦労をかけたし、ほんの少しだけ教えてあげる」
[メイン]
バーヴァン・シー :
「……」
深呼吸を繰り返し、何度かまばたきをして声を絞り出す
[メイン] ケツァルコアトル : 「おっと……ぜひぜひ、聞かせて貰えるなら聞かせてもらいたいね!」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「……おや、苦しいなら無理しなくていいんだよ?」
その様子を見て、薄く目が開く。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……いいから、少ししか話さないから、“平気”」
[メイン] バーヴァン・シー : また、深呼吸をすると
[メイン] ケツァルコアトル : その『心』に、ゆっくりと目を閉じて。耳を傾ける。
[メイン] バーヴァン・シー : 「“寒さ”を、凌ぐ場所にいれない事が多かっただけよ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「寒さを…凌げない場所?」
[メイン] バーヴァン・シー : 「……家が、無かったの。帰る場所が、今話すのはこれだけ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ん、んん」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「まあ、僕も…"長く生きてきた"、からね」
つまりは…家がなかったことに『同意』の意味もあり。
[メイン] ケツァルコアトル : 「ただ、まぁ」
[メイン] ケツァルコアトル : 「僕達は…君の帰る場所になれてるかな?」
[メイン] ケツァルコアトル : にこり、と微笑みつつ。そう尋ねる。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……」
[メイン] バーヴァン・シー : 「……ふん、一緒にいて不愉快じゃないって程度かしらね」
[メイン] : 「ちょっと待てよ……ここ何処だよ……」
[メイン] ケツァルコアトル : その答えにふふふ、と嬉しそうに笑って……
[メイン] : パーヴァンシーの返答に被せるように……
[メイン] ケツァルコアトル : ……?
[メイン] : ”上空”から声が!
[メイン] ケツァルコアトル : この聞き覚えるのある声……は……
[メイン] バーヴァン・シー : 「……ん?」
[メイン] ケツァルコアトル : まさか横でも…前でもない……ッ!?
[メイン] ケツァルコアトル : 釣られるように、上を向く。
[メイン] ニコラ・アデル : 夜闇に溶け込むように暗い色彩の服を纏って……
[メイン] ニコラ・アデル : ニコラ・アデルが電柱の上に立っていた。
[メイン] ケツァルコアトル : 「え?」
[メイン] ケツァルコアトル : 閉じた瞼、そこを擦って見開く。
[メイン] バーヴァン・シー : 「…何やってんだアイツ!?」
[メイン] ケツァルコアトル : それを3回ほど繰り返して。
[メイン] ケツァルコアトル : 「え、えええぇーー!?!?」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ばっ、バーヴァンシーにも見える…!?えっあれ…何…!?」
[メイン] ニコラ・アデル : 叫び声にふと下を向く。
[メイン] ニコラ・アデル : 「お」
[メイン] ニコラ・アデル : 電柱から落下。
[メイン] バーヴァン・シー : 「落ちた……落ちた!?」
[メイン] ニコラ・アデル : ずしゃりと鈍めの音を立てて着地。
[メイン] ケツァルコアトル : 「はっ!?いや何やってんのキミー!?」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「なんか……迷ったから……」
バツが悪げに。
[メイン] ニコラ・アデル : 「高いところ登ったらいいかなって……」
[メイン]
ケツァルコアトル :
耳元にぐしゃり。歪な音が聞こえて。
うわぁ……
[メイン] ケツァルコアトル : 「な、何故…?というか迷ってたんだね…?」
[メイン] バーヴァン・シー : 「迷ったからって登るか普通…」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「オレは方向音痴だ」
悪びれない。
[メイン] バーヴァン・シー : 「自慢げかよ…」
[メイン] ニコラ・アデル : 「そして夜は高いところに登っても暗くてよく分からないと分かった」
[メイン] バーヴァン・シー : 「灯台でもねえ限りはそりゃ暗いよな‥」
[メイン] ニコラ・アデル : 「地上は明かりが多いんだが」
[メイン] ニコラ・アデル : 「多すぎてあんまり参考にならない……」
[メイン] バーヴァン・シー : 「……ま、仕方ねえか、ところでなんでお前ここにいんだよ?」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「ああ……そうだった」
こめかみを平手で叩く。
[メイン]
ニコラ・アデル :
「こいつだよこいつ」
ルコアの財布を懐から取り出す。
[メイン] バーヴァン・シー : 「……なるほど、ってことは、ラ・ピュセルとは入れ違ったのか?」
[メイン] ニコラ・アデル : 「そうだな……うん。サスケも一緒に後から来るってさ」
[メイン] バーヴァン・シー : 「……アイツら二人っきりか、ま、問題はないだろうけど」
[メイン] ニコラ・アデル : 「んー……」
[メイン]
ニコラ・アデル :
問題が無いというよりも。
今ある問題を解決しようとしてた二人だ。
[メイン] ニコラ・アデル : まあ、でも無事に解決できるだろうからそこまで含めて。
[メイン] ニコラ・アデル : 「ああ、問題ないな」
[メイン]
バーヴァン・シー :
「……サイフは来たが、下手に買い物するとすれ違いPart2が起こりかねない」
「仕方ねえから待つか…」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「っ、あーーー!!ぼ、僕の財布…」
困惑の中。ようやく意識を戻して。
[メイン] ケツァルコアトル : 「…ごめん、わざわざ…」
[メイン] ニコラ・アデル : 「いいんだ……」
[メイン] ケツァルコアトル : 頭を深々と提げながら、財布を受け取る。
[メイン] ニコラ・アデル : 「礼は伝えに来た颯太と、最初にサイフを見つけてたらしいサスケに言ってやってくれ……」
[メイン] ケツァルコアトル : というか…もしかして…行きに頭にぶつかってたの…財布…?
[メイン] ケツァルコアトル : 「う、うん…まあ、ニコラくんも伝えに来てくれたわけだからね」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ああそう言えば…書類整理、二人だったけど進んでたかな?」
[メイン] ケツァルコアトル : 最もサスケくんがいるから、あんまり心配はしてないけどね。
[メイン] ニコラ・アデル : 「サスケが8割くらいやってくれたよ」
[メイン] ニコラ・アデル : 「アイツの手さばきは目にも止まらなかった……」
[メイン] ケツァルコアトル : 「ほぉ、さすがだねサスケくんは…」
[メイン] ケツァルコアトル : 「そんなに!?」
[メイン] バーヴァン・シー : 「もう、実質サスケの仕事じゃん」
[メイン] ニコラ・アデル : 「オレも2割はやったから……!」
[メイン] ケツァルコアトル : 「まぁまぁ、二人とも頑張ってくれたことだから…せっかくのこの財布だ、役目を果たす時さ」
[メイン] バーヴァン・シー : 「ん、そーだな」
[メイン]
ケツァルコアトル :
「僕の奢りだ、好きなだけ買ってくれ!」
ふふん、と胸を張りつつ。
[メイン]
ニコラ・アデル :
「いいのか」
ちょっと嬉し気
[メイン] バーヴァン・シー : 「じゃ、買い物しながら二人を待とうか、私はamuzonnカード買ってくる」
[メイン] ケツァルコアトル : お、嬉しそうだ…!ふふ、僕のしたかいもあるものだね…!
[メイン] ケツァルコアトル : 「待って?」
[メイン] バーヴァン・シー : 「待ったなーい♪」
[メイン] ニコラ・アデル : 「寄りにもよって単価が高い奴を……」
[メイン] ケツァルコアトル : 「せめて僕としては物がいいかな!そこまでは面倒見れないよ僕!」
[メイン] ケツァルコアトル : 「に、ニコラくんもどうかと思うよね!?」
[メイン] ニコラ・アデル : 「そうだな。ま、そもそもまだ二人が来てないんだが──」
[メイン] うちはサスケ : そのニコラの背後に、黒衣の男が
[メイン] うちはサスケ : 無言で舞い降りる
[メイン] ケツァルコアトル : 「!」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「?」
なんか後ろから音が。
[メイン] ラ・ピュセル : お待たせ~、と言おうと思ったが、なんだか面白い反応が見れそうだから黙ったままのラ・ピュセル。
[メイン]
ケツァルコアトル :
アレはサスケくんと颯太くん…!
いや、なんで二人とも無言なんだろう…?
[メイン] ニコラ・アデル : 「二人ももうすぐ着くとは思うが……」
[メイン] ラ・ピュセル : ルコアに、ニカッと笑い、手を少し振る。
[メイン] ラ・ピュセル : そうして、口元に人差し指を当て。
[メイン] ラ・ピュセル : しーーっ。とポーズ。
[メイン] ケツァルコアトル : あっ、うん。
[メイン] ケツァルコアトル : 目をぱちくりさせて、それに反応する。
[メイン]
ラ・ピュセル :
ラ・ピュセルも、中身は男子中学生だ。
こういう、ちょっとしたイタズラも好きだったり。
[メイン] うちはサスケ : そのまま意図を読んでいるわけではないが黙っている
[メイン]
ニコラ・アデル :
「すぐに来るとは言っていたが……あまり遅いようなら、何かあったのかもしれない」
ちょっとそわそわしだす。
[メイン]
ニコラ・アデル :
「…………」
真剣な顔で考え込み。
[メイン] ニコラ・アデル : 「一度様子を見に戻った方がいいか……?」
[メイン] バーヴァン・シー : 「そーかもなー」
[メイン] バーヴァン・シー : ジト目で反応を返す
[メイン] ケツァルコアトル : 「ああ…そうだね」
[メイン] ニコラ・アデル : 二人に何かあったら、一人で先行した自分の失態でもある。
[メイン] うちはサスケ : そうしてようやくここにいる皆の意図を察して
[メイン] ラ・ピュセル : そんなニコラの反応に、後ろで笑いを堪えるように、にしし、と。
[メイン] ケツァルコアトル : 「くるりと一回転して、まっすぐ見に行った方がいいかもしれない」
[メイン] ニコラ・アデル : ざわつく胸を抱え込み。
[メイン] うちはサスケ : 《無音の空間》を僅かに展開する
[メイン]
ニコラ・アデル :
「……そうだな……戻ってみるよ──」
くるりと身を翻し
[メイン] ニコラ・アデル : 「 」
[メイン] うちはサスケ : 紅い眼と薄紫の眼でニコラを見る
[メイン] ニコラ・アデル : 無音なので何も口から出ない。
[メイン] ラ・ピュセル : ニコラにウインク。
[メイン]
ニコラ・アデル :
「 」
口だけを大きく開いている。
[メイン] うちはサスケ : そしてそのまま先に行くぞと言わんばかりにコンビニに向かう
[メイン] ケツァルコアトル : えっニコラくんにはスルーなの!?
[メイン]
うちはサスケ :
しかしそこまで驚くとは
……何故だ?
[メイン] うちはサスケ : 疑問が尽きない
[メイン] バーヴァン・シー : 「で、何私を待たせた挙句くだらねえイタズラしてんだよ あ?」
[メイン] ラ・ピュセル : 込み上げてくるげら笑いを必死に抑え込みながら。
[メイン]
ニコラ・アデル :
「 」
まだ何か言っているがやや諦めたような空気でコンビニに足を進める。
[メイン] ラ・ピュセル : 「ひぃ……ひぃ……あはっ……!……あーごめんごめん!」
[メイン] ラ・ピュセル : 「買い物だね、買い物!」
[メイン] ケツァルコアトル : 驚きとかツッコミが混ざり混ざった顔で。
[メイン] バーヴァン・シー : 「…そーだな、買い物だ」
[メイン] ラ・ピュセル : そこにはもう、曇りを浮かべるラ・ピュセルの姿は、完全に無かった。
[メイン] うちはサスケ : いつの間にか無音の空間は解除している
[メイン] ケツァルコアトル : 「ま、まぁまぁバーヴァンシー!例のギフト券以外なら買ってあげるからさ、ね?」
[メイン]
ニコラ・アデル :
「……買い物だな」
何故か一音も発していないのに声が枯れている。不思議だね。
[メイン] バーヴァン・シー : 「じゃ、さっさと入店すんぞ」
[メイン] ラ・ピュセル : そうして、真夜中の下、光の灯された明るい、暖かな店へとボクらは入っていく。
[メイン] ラ・ピュセル : ボクらの"日常"は、まだまだ続く。
[メイン] ラ・ピュセル : これからも、ずっと続く。
[メイン] ラ・ピュセル : "竜"と、"妖精"と、"忍び"と、"ネクロマンサー"と、"魔法少女"。
[メイン]
ラ・ピュセル :
ロイス
"非日常"で紡がれた、"絆"。
[メイン] ラ・ピュセル : 想いがあるからこそ、ボクらは、進み続けることができる。
[メイン] ラ・ピュセル : "人"でもあり、"非人"でもある、ボクら。
[メイン] ラ・ピュセル : ─────"ダブルクロス"。
[メイン]
ラ・ピュセル :
それは、裏切りを意味する言葉。
でも、信じ合うことはできる。
[メイン] ラ・ピュセル : 人と、オーヴァードが共存できる、その日まで、ボクらは、戦い続ける。
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル : ─────こんな夜にも、朝日は、昇ってくるのだから。
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :
[メイン] ラ・ピュセル :